内視鏡のご案内

当院の内視鏡。左から比較用の鉛筆、経鼻内視鏡、経口内視鏡。
つらさの少ない胃内視鏡検査(胃カメラ)
もともと当院の経口内視鏡は、太さ9.4㎜の従来より細くしなやかなものですので苦痛は少なくなっています。若い方、のどの反射が強い方、以前胃カメラがつらかった方には、安定剤の点滴をして楽にできる方法をお勧めしています。
経鼻内視鏡検査
太さ5mmの内視鏡を鼻から挿入します。口からの検査でつらかった方でも、安定剤を使用しなくても楽に受けることができます(個人差があります)。
ピロリ菌の検査と除菌
ピロリ菌(ヘリコバクターピロリ感染症)の検査と治療もしています。検査は内視鏡の時におこなう「迅速試験」と、内視鏡をのまなくてもできる「尿素呼気試験」のふた通りを用意しています。自費になる場合と保険でできる場合がありますので、外来で医師にご相談ください。
清潔な検査環境
日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従い、内視鏡は一人ひとり自動洗浄機で洗浄しています。また、マウスピースと生検などに使用する処置具は、一人ひとり使い捨てのものを使っています。気持ちよく検査を受けていただくことができます。
生体監視装置
検査終了まで経皮酸素モニターと自動血圧計によって呼吸状態と血行動態を監視しながらおこないます。
使い捨ての処置具

マウスピースや生検(組織を採取する)に使用する処置具などは一人ひとり使い捨てとしています。この写真は回転クリップと呼ばれる小さな洗濯ばさみのようなものです。出血している部分があれば、これで血管をはさむ事によって止血します。
内視鏡検査の流れ
検査の前の日
夜9時までに食事を済ませてください。その後は水とお茶の他は飲まないでください。
検査当日の朝
朝ごはんは食べないでください。水分は水または白湯を少量ならかまいません。心臓の薬や高血圧の薬は服用してください。抗凝固薬(血液さらさらにするくすり)を服用されている方は事前に主治医と相談してください。
来院されてから
受付を済まされましたら内視鏡室にご案内します。体調の変化や心配な事、不安な事がありましたらお話しください。
まず胃の中の泡を消して十分観察できるようにする液体を飲んでいただきます。
経口内視鏡の方
のどの麻酔のために粘性のある液体をのどに含んでいただきます。これが苦手な方はお申し出ください。吹きかける麻酔薬だけでもできます。
安定剤を使う場合
点滴をして安定剤を少しずついれてゆきます。だんだん眠くなってきますので、力をぬいて楽にしていてください。
経鼻内視鏡
まず粘膜のむくみをとる液体を両方の鼻の穴に数滴たらします。鼻がツーンとするかもしれません。次に粘性の高い麻酔薬を注入します。息を鼻から吸って口からはく、という呼吸を繰り返してください。最後に麻酔薬を塗った柔らかいチューブで鼻の中の通り道を確認します。そのチューブを抜いたら本番の内視鏡が入ります。通り道ができているので楽に通ります。
のどはすぐに通り過ぎます。のどを通り過ぎる時につらさが少ないことが、口からの内視鏡と大きく異なるところです。
検査中
小さなモニターで胃の中をお見せしています。力を抜けばぬくほど検査が楽にできます。
検査のあと
診察室で検査中に撮影した写真をお見せして説明します。またダイジェストの写真をプリントして説明を書きこんでお渡しします。
安定剤を使った方は、ふらつきますのでしばらくお休みしてから安全を確認のうえ帰っていただきます。